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2005年11月17日 (木)

悲しい出来事

今自分の身が幸せと感じたり、不幸と感じたりすること、それは ”たましい” の成長のためにかけがえのないもの、なんだそう。

宗教の勧誘はきっぱりお断りするけれど、自分は何者で、何処に向かっていくのだろう・・・自分の存在価値にどのような重さがあるんだろうか・・・という思いは誰でも抱いているのではないでしょうか。

思いもよらないことに直面して、自分の魂をも揺さぶられた時、目に見えない畏れる存在の声を聞きたい、縋りたい、またその答えを導いてほしいという思いに駆られる人を、私は否定することは出来ません。

スピリチュアルな考え方では、全てにおいて ”偶然” はない、と。起きる事全てに意味がある、と。

スピリチュアル・カウンセラーの江原啓之氏の言葉です。

彼の講演のビデオを観て! と以前知人に半場強制的に貸してもらい、たいして興味も湧かずにほっぽってありました。未だ観てはいませんが・・・

そして先日違う友人から、彼の著書を読んでみて、と三冊貸してもらい時間のあるときに読んでいました。

読んで納得し、自分の思いや考えに符合することも多く、興味深く読み進めていたところ・・・

                                                       

4、5日前に海の事故で行方不明になっていた友達のご主人が、今朝やっと発見された、と。友達とは年賀状のやり取りでお互いの無事を確認し合うだけになっていたけれど、9月にあった高校の同期会で一緒に写真を撮ったり、同じテーブルで話をしたばかりでした。

見上げるほど大きな体格のご主人で、新婚の二人にくっついてスキーに連れて行ってもらったりしたっけ・・・見た目と違って優しい笑顔の素敵なご主人でした。

河口で流木を燃やし、一晩中呼びかけたそう・・・100人余りの捜索隊も出て・・・

悲しい事実に見舞われた友達。彼女の辛く苦しい数日を思うと胸が痛みます。ようやく家族の元に帰ってきたけれど、優しい笑顔を彼女に向けることはなくなってしまいました。

世の中には理不尽で不公平なことが多すぎます。

現世はあの世での ”たましい” のステータスを高めるための修行の場であると、著書ではそう書いてあり、読んだ私もなるほどと、その時納得はしました。江原氏は特殊な才能にも恵まれ、その分野の研究や修行も重ねた人だからこその言葉の重みはあります。

けれど・・・

身近に、この友達のように苦しい思いをした人を知っているけれど、彼女の心の器から溢れる苦しい思いを癒す言葉も見つからず、ただただ話を聞いてあげることしか出来なかった・・・

『現世の苦しみは修行であり、 ”たましい” を浄化し高いところに導き、来るべき次の人生に幸せをもたらす』

スピリチュアル? 江原氏の言うところに間違いはないと思う。でも、今悲しみのどん底にいる友達には、どんなスピリチュアルな言葉も慰めにはならない。

友達がどうか悲しみの嵐に吹き飛ばされませんよう、二人の息子が支えてくれますよう。

そして友達のご主人の魂が安らかに天に昇っていきますよう、心から冥福を祈ります。

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