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2007年8月29日 (水)

”あいるけ”観ました

”あいるけ” もとい”愛の流刑地” 観ました。

泣いた・・・。泣けて気持ちよかった。。。

映画が公開された時、描写がきわど過ぎるとか、男の理想とする女を祭り上げすぎてるとか、単なる不倫物語だ、とか酷評ばかり目に付いたけど、なかなかどうして。

実際、運動不足が想像に難くない小説家が、あんなにスレンダーでカッコ良いわけないだろうけど。豊川悦司、40代とは思えないスタイル。ラフな雪駄が似合う俳優は、彼しか浮かばないかも。彼の涙に泣かされました・・・大人の男の涙に弱いんです。

冬香は、世界一幸せな女なんじゃないかしら。

幸せだと想う瞬間に死ねるなら、それこそが生きた証だと思います。社会人としての責任を放棄して、後始末を生きている人に重い十字架として背負わせたとしても。究極のわがままと糾弾されても。

冬香が18歳の時に読んで感銘したという、恋人になる作家の著書は、”愛の流刑地”作者の渡辺純一氏の著書”阿寒に果つ”がモチーフになってるような気がします。

”阿寒に果つ” は18歳の女子高生が、大人の男性を手玉に取り、恋愛遍歴を重ねて自死するという内容。渡辺氏の私小説でもあります。彼の作品の中では、”阿寒に果つ”が一番好きです。

渡辺純一の描く女性には、彼の、女性に対する理想と、神秘性と、憧れのようなものが凄く込められています。

和服が似合って、たおやかで、スレンダーで色白で、聡明で、愛情深くて。透明感のある大人の女性。

彼の恋愛モノに登場する女性に、ピタリと当てはまります。

映画を観る環境にもよるんだろうな~~。この手の激しい描写の映画は、沢山人がいる映画館では、たとえ周りが知らない人だらけでも、気恥かしさが先に立ってしまうけど、家で一人で観る分には、描写そのものよりも、感情とか背景とかにじっくり気を入れて観る事が出来たので、変な先入観を感じることなく観れました。

で、泣きました。

人を好きになるって、苦しいけど、やっぱり素晴らしい。愛が毎日の生きる張り合いになるなら、やっぱり生きていたい。

”あいるけ” を観るなら、是非お一人で観る事をオススメします。

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