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2008年4月 1日 (火)

忘れない

昨日は、あなたの写真を手帳に挟んで、一緒に仕事して一緒に過ごしたのよ。

朝の地下鉄で、拭いても拭いてもこぼれる涙を持て余す私を、目の前に座った子供が怪訝そうに見ていたわ。

気を抜いたら流れる涙も、年度末の大入り満員の職場では、いっとき忘れることが出来ました。

サイトウさん。

一昨年の夏に会ったのが、最後になってしまったのね。あの日会った弘前時代の友達四人、そして私とあなたと二人で撮った写真。。。優しい柔らかな笑顔。

夕べは、二人で撮ったその写真をグラスに添えて、あなたと乾杯。

サイトウさん。

あなたが空に上ったと聞いた夜、きっと私の慟哭が聞こえたんでしょう?会いに来てくれたんだよね。ベランダに続く勝手口が、風の無い雨の日だったにも関わらず、朝方開いていました。こんなこと、今までに一度も無かったもの。偶然じゃないと信じてます。

そちらはどうですか?苦しみから解放されて、穏やかな気持ちでいられますか?

長い長い闘病で、苦しさと痛さと切なさと、そして理不尽さに、涙を流した夜も沢山あったことでしょう。

「いつか神戸へ遊びに行きたい。海の側で育ったから、瀬戸内海も眺めてみたい。」

いつか、いつか。きっとその日があると思っていたのに、サイトウさん!

今は、風になって自由に神戸の街も、瀬戸内海も、見渡していますか?

優しくて温かくて穏やかで、女性らしくて母性に溢れてて、気さくで大らかでオシャレで、そして強くて。人として、女性として、すごく尊敬していたのよ。辛かったはずなのに、一度も涙を見せなかったサイトウさん。

あなたの子供たちは、あなたが育てたように育ちました。優しくて思いやりがあって、穏やかで。サイトウさん、あなたの子供たちだもの、きっと大丈夫。

あなたが先に行ってると思うと、そちらに行く事が怖くないように思います。何十年後になるか分からないけど、たくさん現世での思い出話をしましょうね。

長四郎公園の満開の桜を見渡せる丘で、私とあなたが並んでる姿を夢に見ました。まだ小さい子供たちを遊ばせながら。きっと、あなたが一番幸せだった頃だったのね。

あなたの分は、きっとあなたの子供たちが命を繋いで生きていくはず。

私は、私の人生を死ぬまで生きます。

サイトウさん。それまで忘れない、あなたのことを。ずっと。

出会えて幸せでした。どうもありがとう。

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