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2008年6月 4日 (水)

物差しの目盛り

高校生になったら、もっと自分に自信が出て良い顔してくれると思っていたのに。

入学直後は、それはそれは楽しそうで、暗い顔ひとつ見せなかったのに。

なかなか難しい女の子の世界。

なんですぐにグループになってまとまるのかね。

「7人グループ仲良し出来たよ」

危ういなぁ、と思っていたの。気が合うか、話が合うか、上手くやっていけそうか、まだ何にも知らないお互いのうちにグループだなんて。今の子達ってみんなそう?昔とは違うのかもしれないけど。

べったりくっついて、一緒にトイレまで行くような仲は苦手でした。小5で転校した次の年に、煩い女の子達(地元の商店街のお嬢さんたちグループ)にキレたら、暫くクラス中にシカトされたっけな。

どうやって乗り越えたっけ?

分かってくれる数人の友達と、気にしない態度を変えずに貫いたあの時の自分。

腹は立ったけど、心の中で『可哀想な人たち』と思い込むことで、自分が強くいれた気がします。決して彼女達を見下してた訳でなく、私とは理解し合えない人達、と子供心に距離を置く事も覚えたっけ。

誰とでも話せるし、来るもの拒まずという気持ちは今でも変わりないけど、気が合わない人たちのグループに、無理していることなんて出来ません。たとえ、一人でいることが寂しいと思っても。

一人ぼっち、なんてことは無いんだから。

一人を楽しむ術を身につけたら、人としての魅力が増します。大人になった時に、自分の時間を大事に使えるようになるから。

一人で本を読む。。。ビクビクしながらグループの中で小さな自分でいるよりも、最高に有意義な事です。

小説でもエッセイでも、自己啓発本でも、その時の自分の感情にマッチした文章に出合えた時の喜びといったら!心が弱っていれば救われるし、熱くなった頭が、一小節で冷静になることもあります。

どうして「少女」はしんどのか。それはたぶん、頭の中に、長い人生のうちで一番厳しい物差しがあって、それで自分自身や他者を計らずにはいられない―――また、他者からもそうされていることが分かってしまうという時期だからかもしれません。それは本来「少年」だって同じはずなんですけど、「少女」の物差しはことのほか目盛りが細かいので、その分ストレスがたまりやすいのかな―――

以上は、外国のホラー小説をセレクトした、宮部みゆきのアンソロジーのコメントの一説です。

宮部氏の言葉を借りて、静かに語り諭しました。

涙の理由は言わなかったけど、大よその察しはつきます。

バカ正直に早退した事を留守電に入れ、背丈の変わらない母の胸に飛び込んでくる素直な15歳。

オバサンになると、目盛りは荒くて大雑把になるんだけどなぁ。

悩んだ事もいつかは思い出話になるときが来るから。

いつまでも甘えてばかりじゃ私も困るし。ベタベタされるのは、ホントは大の苦手なの。

家の中が穏やかじゃないと、心おきなく夜遊びも出来ないでしょ(爆

お陰で今週は楽しい予定を二回もキャンセル

強くなれ~~~!

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