惜しいな〜
日中の地下鉄はそこそこ空いており、空いていた優先席に座りました。
今読んでいるのは、林 芙美子の‘浮雲’。昭和57年の新潮文庫です。
すっかり黄ばんで、文字も今の文庫より相当小さい…大昔に読んだ本を引っ張りだして、何十年かぶりに再び読むのも良いものです。処分した本が多いのに、よくぞ残っていてくれました。
懐かしながら読んでいたら、私の隣に若い男の子が座りました。
顔が半分隠れるようなレンズの流行のサングラスに、腰穿きの半パン、組んだ長い足にはサンダル。
落ち着きなさそうにiPodを聞いています。
(行儀良さそうには見えないな…っていうか、ガラ悪そうだから、触らぬ神にたたりなし…)
しばらくすると、お年を召した女性が乗り込んできました。
サングラスの彼は誰よりも素早く立ち上がり、その女性に席を譲ったのです。
わぁ〜、人は見かけによらないわね…音楽聞きながら自分の世界に入って、外界とはシャットアウトしてるのかと思ったのに。
でも女性は、すぐ降りるからと、席には座らず立ったまま。
せっかく声掛けたのに、グラサン君は再び座るのをためらってか、女性と並んで立ってました。
いい子や〜(*^_^*)
よく見れば、伸びた坊主頭で、野球部を引退した高校生のような感じ。
怖そうに見えるけど、グラサン君にしたら精一杯のオシャレだったのかも。
素直さが行動に現われていて、胸に清々しさを感じたのだけど…
惜しい!実に惜しいな!
ここは女性専用車両でした(爆)
向かいの席に座ったオバサマが、彼に「ここは女性用ですよ!」と声を掛けてましたが、グラサン君は音楽聞いて聞こえなかったのか、煩いオバハンと無視していたのか、気付かず座っていたのです。
たぶん、降りるまで気が付かなかったのかな…
でも途中で落ち着きなくそわそわしてたから、気が付いてたのかも。
恥ずかしいから、気が付かない振りしてたのかしら。
席を譲ったのに、座ってもらえなかったし(;^_^A
本を読みつつ横目でグラサン君の心理状態を妄想する私。
男性には、女性専用車両はいけずやね〜(^m^)
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